ユーザーの活用例を
ご紹介します
2022.01.28
起案時間が半分になった事件も|弁護革命の強みを聞く
弁護革命ユーザーインタビュー/
大窪 和久 先生

弁護士であり弁護革命の開発者でもある山本了宣が、ユーザーから使い心地や利用方法などをうかがう、ユーザーインタビューシリーズ。
第3回目となる今回は、渋谷の「桜丘法律事務所」に所属する、大窪和久弁護士に話をうかがってきました。
大窪弁護士は、2003年に弁護士登録した56期で、第二東京弁護士会に所属する40代。
弁護士登録後、現事務所で約2年間経験を積んだ後、北海道(紋別市、名寄市)や鹿児島県(奄美市)の弁護士過疎地域で十数年間業務を行い、2016年に現事務所に復帰されました。ITの知識が豊富で、誹謗中傷などのインターネット問題も扱われています。

───大窪先生、よろしくお願いします。弁護革命をご愛用いただいているそうで、是非一度お話をうかがいたいと思っていました。

はい、よろしくお願いします。
弁護革命の話は、私のHPでも2回紹介させていただきました。
弁護士大窪のコラム 「弁護革命」の名前に偽りなし
弁護士大窪のコラム (同業向け)弁護革命のバージョンアップについて

───最初に、事務所の体制や仕事内容などを教えてください。

当事務所には、2022年1月28日現在、11名の弁護士と4名の事務員が所属しています。
弁護士過疎地域へ赴任する弁護士を養成する事務所でもあるので、定期的に弁護士の出入りがあります。
櫻井光政弁護士と神山啓史弁護士がいるので、刑事弁護のイメージが強いかもしれませんが、いわゆるマチ弁の事務所として、一般民事も多く取り扱っています。
それに加えて私個人としては、消費者事件やインターネット上の誹謗中傷問題にも力を入れています。
事件数としては常時70件ほどあり、刑事は今は4件です。
事務所内外で弁護団を組んだり、事務所内の若手弁護士と共同することはありますが、大半は一人で処理しています。

───70件ですか。かなり多いですね。

一概に件数だけでは言えませんが、弁護革命は仕事のスピードアップに大いに役立っていますね。

───弁護革命を使い始めたのは、いつ頃でしょうか?

2020年10月末です。
確かTwitterで知って、無料版を使い始めました。
その後1か月ほど使って、有料版に切り替えました。

───どうして使ってみようと思われたのでしょうか?

元々、「紙がないと仕事ができない」という状態を何とかしたくて、記録のデータ化には取り組んでいました。
紙が必須だと、どうしても仕事ができる場所が制限されますし、記録の多い事件だと、あっという間に棚が埋まってしまいますので。
ただ一般的なサービスだと、PDF化したデータを放り込んでざっと探すことしかできません。欲しい資料が的確に出てこなかったり、メモもうまくできなかったりで、どうしても不満が残っていました。
また、当時大量に証拠がある刑事事件を抱えていて、その分析をどうしようか悩んでいました。
そんな中、弁護革命は、開示証拠のような膨大な資料でも自在に整理できるということで、試しに使ってみました。

───実際使ってみて、どうでしたか?

非常に使いやすい設計だと感じました。もともと資料の電子化をしていたこともありますが、1か月もすれば紙の資料無しで仕事が回るようになりました。
私はIT関係のツールをよく使う方ですが、そういう方でなくても、直感的に使いこなせるだろうと思います。

大窪弁護士流・3つの使い方

───現在、どういう風に弁護革命を使われていますか?

私の場合は、
1.記録を検討するため
2.起案をするため
3.どこでも仕事をするため
という使い方が大きいです。
この使い方は、一般民事・刑事・消費者事件といった事件の種類を問わず、全ての事件に共通しています。

1.記録を検討するため

まず、依頼者からもらったり謄写した紙の資料は、全部弁護革命に入れます。
スキャンする時は、書類ごとに分けてスキャンします。
例えば甲号証が1から10まであれば、甲1号証をスキャン、次に甲2号証をスキャン、という形で別々のデータにしていきます。

───例えば甲号証が全部入った1個のPDFファイルから、甲1・甲2という切れ目を自動認識してファイルを切り分ける機能は、技術的には実現可能だと思っています。いずれ導入するつもりです。

それができれば便利ですね。
ただ紙の資料でも、コピーを取ったりインデックスを貼ったり、何かしら手間は掛かりますからね。
今の形でも、スキャンが特別手間だとは感じていません。

───スキャンした後は、どういう風に使っていますか?

パソコン上で弁護革命を使って記録を読んで、マーカーを引いたり、メモを残したり、タグを付けたりします。

【ワンポイント〜タグ付けとは?〜】

弁護革命では、各資料に文書符号(タグ)を付けることができます。
「甲」「乙」といったものはもちろん、名称は自由にカスタマイズできるため、「重要」「○○関係」「書証提出予定」といったものでも可能です。
「甲1」「甲2」といった枝番も付けられます。
1個の資料に2種類以上のタグも付けられ、そのタグによって検索することができます。

詳しくはこちら
文書に証拠番号を付ける
文書符号をカスタマイズする

弁護革命はOCRが高速で、精度が高いのも魅力です。登録したときには全部のPDFにOCRがかかった状態になっているので、そこから文章をコピペして、WordやExcelで時系列表を作ったり、自分なりにポイントをまとめたりもしています。

【ワンポイント〜OCR機能とは?〜】

弁護革命には、スキャンした印刷物や手書き文字(PDFファイル)をテキストデータとして自動認識するOCR機能が付いています。
本文だけでなく、資料のタイトル・日付・証拠番号まで分解して認識できます。
状態の良い一般的な印刷物なら、99%以上の認識率があり、毎秒10ページ以上の速度で処理できます。待ち時間をほぼ意識することなく、常時フルOCRの状態で仕事が進められるため、大変好評です。

あとは検索ですね。
例えば「あの話どこに書いてあったかな」という時に、瞬時に辿り着けます。
刑事でいえば、例えば横領事件であれば「領得」という単語で検索すれば、それに関する調書や、前後の文章を一気にまとめて閲覧できます。
おかげで、探しものに時間を取られずに済みます。

───弁護革命の導入をきっかけに、パソコンで記録検討するようになったのでしょうか?違和感とか使いづらさはなかったでしょうか?

はい、それまでは紙の記録で検討していました。パソコンの画面で電子データを見ること自体に不慣れということはありませんでしたが、事件記録を日常的にパソコンで扱うようになったのは弁護革命を導入してからです。操作性や閲覧性が高いことが大きな違いだったと思います。
最初は多少の慣れが必要ですが、紙よりも不便ということはないと思います。むしろ格段に便利になりました。

───記録検討のコツはありますか?

私は、事務所でも自宅でもデュアルディスプレイにしています。
例えば、「甲号証を参照しながら訴状を読む」みたいに、複数の資料を同時に開きたい時は、片方の画面に甲号証を、もう片方の画面に訴状を表示させます。
ですから、一覧性という意味でも不便は感じません。

2.起案をするため

起案するときも、弁護革命は手放せません。
紙の記録の場合、パソコンでWordなどを立ち上げて、傍らに記録を置いて、それを見ながら起案しますよね。
弁護革命でも、基本的には同じです。
デュアルディスプレイの片方でWordを立ち上げて、もう片方で弁護革命を立ち上げて記録を見ながら起案します。

起案の時に使えるのは、コピペです。
弁護革命に取り込んだ文章は、テキストデータとしてコピペできます。
例えば被告側で答弁書を作る時、訴状に対して認否しますよね。
その時、訴状の文章を引用することが多いですが、これを一つ一つ手打ちするのは手間ですし、タイピングミスもあり得ます。
これが弁護革命だと、コピペで一発です。
訴状の文章をコピペして、「『○○』については認める」という形で起案できます。
他の例で言えば、破産申立や管財業務で債権者一覧表を作るときも、債権調査票の住所をコピペできて非常に楽ですね。
弁護士業務はまだまだ紙文化ですから、サッとコピペできるか、一つ一つ手打ちするかで、時間もストレスも随分違います。

起案の時も、検索は非常に役立ちます。
準備書面が何往復も続くと、「あの話どこだったかな」「以前の主張はどうだったっけ」という場面が出てきます。
そういう時に検索すれば、瞬時に該当箇所を探せます。

───特に、どういう起案の時に効果を発揮すると感じますか?

やはり、記録の量が多いときです。
例えば、刑事事件の尋問事項を作ったり、民事事件の最終準備書面を起案する時など、既存の書面の整理が必要な時は非常に役立ちます。

───弁護革命を使うようになって、起案は早くなりましたか?

はい、間違いなく早くなりました。ものによっては、起案の時間が半分位になりました。

3.どこでも仕事をするため

私は常々、「事務所でないと仕事ができない」「紙がないと仕事ができない」という状態を何とかしないといけないと思っていました。
弁護士の仕事は移動も多いですし、何らかの事情で事務所に行きづらくなる可能性は誰にでもあります。
コロナ禍は、まさにそれが現実化した例です。
私の場合は緊急事態宣言中も問題なく仕事を続けられましたが、弁護革命の存在は大きかったと思います。
私は今、事務所と自宅半々くらいで仕事しています。
自宅で仕事をすれば通勤時間を節約できますので、コロナ禍が収まっても、このスタイルは続けると思います。
怪我や病気をした方、子供が小さくてフルタイムで出勤できない方、夕方保育園に子供を迎えに行って夜は自宅で仕事をしたい方、介護をしている方など、人それぞれ事情があり、状況も変わります。
ですから、場所に囚われず、紙がなくてもどうやって仕事を継続するかというのは、全ての弁護士が考える必要があると思います。

───おっしゃるとおり、紙に縛られないようにするというのは、生産性や効率だけでなく、事業の継続や生活という点でも重要ですよね。他に、役立っている機能はありますか?

「甲」や「乙」という文書符号(タグ)を付けた資料を、証拠説明書の体裁でエクセルで出力できる機能が役立っています。
今までだと、一つ一つ手打ちして作っていたものが、あっという間に作成できます。
PDFの右上に「甲1号証」といった証拠番号を埋め込んでダウンロードできる機能が途中で追加されたと思いますが、これは非常に便利ですね。

【ワンポイント〜証拠説明書を簡単作成〜】

提出したい資料に証拠番号を付けて、日付・作成者・メモ(立証趣旨)を整えておきます。

証拠説明書として出力できます。
あとは事件番号など一般的な体裁を整えれば、証拠説明書の完成です。整理メモなどにも利用できます。

詳しくはこちら
書証準備活用例

【ワンポイント〜証拠番号を埋め込む〜】

「甲」や「乙」という文書符号(タグ)を付けた資料をダウンロードする際、「右肩に証拠番号を埋め込む」のオプションをオンにすると、右肩に証拠番号が書き込まれた状態でダウンロードできます。

詳しくはこちら
証拠番号埋め込み

───弁護革命には、無料版と有料版(スタンダード版)がありますが、有料版に切り替えた理由は何でしたか?

無料版だと、OCR処理できるのが1000ページまでだったので、その制限が来た段階で有料版にしました。
弁護革命は仕事に非常に役立ちますので、毎日使うようになります。そういう人にとってコストパフォーマンスは高いツールだと思います。
もちろんいきなり有料版にするのは勇気がいりますので、まずは無料版で試してみて、良いと思ってから切り替えれば良いと思います。
無料版でも、機能自体はフルで使えます。

データ管理方法とセキュリティ

───弁護革命に入れたデータは、どういう風に管理されていますか?

全てGoogle Driveに保存しています。
ローカル(パソコンのハードディスク)だけに保存する方もいると思いますが、私は事務所と自宅でパソコンを使い分けていますし、万が一パソコンが壊れるとデータを喪失しますので、クラウドにデータを同期しています。

【ワンポイント〜弁護革命の仕組み〜】

弁護革命はクラウドシステムではありません。
弁護革命のサーバーは一切データを保存せず、ユーザーが指定したデータ保存場所を参照して動きます。
保存場所は、①ユーザーのパソコン(ローカル)、②事務所内の共有ハードディスク、③Dropbox・OneDrive・GoogleDriveなどのクラウドサービス(フォルダ同期を利用)から自由に選べます。

詳しくはこちら
セキュリティについて

───弁護士には守秘義務もありますし、セキュリティの問題は避けて通れません。弁護革命を導入するにあたって、そのあたりはどう考えられましたか?

電子データを扱う以上、セキュリティの問題はつきまといます。
ただ、弁護革命はソフトウェア型で、クラウドにデータを預からないので、その点ではセキュリティの問題を生み出さないサービスだと言えます。
セキュリティの視点では、導入しやすいサービスになるのではないでしょうか。

───今でも、紙の資料を使う場面はありますか?

尋問などを除けば、ほとんどありません。
期日には保険という意味で紙の記録も持っていきますが、パソコンで弁護革命を開いて期日対応しています。
接見でも、パソコンやSurface Goで弁護革命を起動させて、被疑者・被告人に証拠を見せたりしています。

他のツールとの連携

───弁護革命以外に使っているツールはありますか?

事件管理には「firmee(ファーミー)」、契約書審査には「GVA assist(ジーヴァアシスト)」を使います。WordやExcel、PDFなどのファイルの保存には「Google Drive(グーグルドライブ)」(弁護革命と併用)を使っています。
それぞれ利用場面が違いますので、特にかぶる部分はありません。弁護革命は、事件記録を閲覧したり整理して活用するためのものになります。この役目を果たしているのは弁護革命だけです。

オススメしたい方

───最後になりますが、どういう方に弁護革命をオススメしたいでしょうか?

紙がなくても仕事ができるという意味では、テレワークをしたい方や外出が多い方にオススメです。
また、私自身が起案や証拠説明書の作成に掛かる時間を短縮できたので、より効率的に仕事をしたい方、探しものをする時間を減らしたい方にもオススメです。
記録が多ければ多いほど効果を発揮しますので、弁護団事件にも向いています。
周囲の弁護士にもすすめているのですが、まだ十分広まっていません。やはりIT自体に苦手意識があったり、食わず嫌いだったりするのでしょうか。弁護革命はシンプルで使いやすいツールで、難しさはないので、是非多くの人に使ってもらいたいと思っています。

開発者山本の感想

山本了宣:膨大な開示証拠を管理する必要に迫られたことをきっかけに、『弁護革命』を開発しました。
弁護士(大阪)。 NOTE https://note.com/ryoseny/

大窪先生は弁護革命2.0の最初期からお使いで、Twitterやご自身のブログでも弁護革命をおすすめしてくださいました。
大窪先生は既に弁護士として20年ほどの経験がおありですし、ITにもお強いです。他のサービスも色々使われているだろうと思いました。そういう点では、いわば「玄人」のほうの先生ですので、そういった目線から弁護革命をどのように評価していただいているのか、使い分けているのかを是非お聞きしてみたいと思いました。


まず、弁護革命がどういう性格のツールなのかについて、分かりやすく示していただけたと思います。

大窪先生は、他に案件管理や契約書審査のツールなども使っておられますし、GoogleDriveも普段使いされています。
こういったツールと同時に弁護革命を使っておられるわけです。
すると、「使い道がかぶらないのか?」とか「二重管理みたいにならないのか?」という疑問も出てきます。逆に言えば、そこに「なぜ弁護革命?」という答えがあることになります。

大窪先生にそのあたりを質問してみました。すると答えは簡単で、「使う場面が違う」、記録を読んだり起案したりといった日々の仕事の最中に助けてくれるのが弁護革命であり、そこが固有の利用場面だということでした。

私の理解では、弁護革命が紙の事件記録でやっていたことを代替できたのではないかと思います。

紙の事件記録には実はメリットがたくさんあります。なんだかんだ言って、紙は仕事がしやすいのです。読みやすいし、付せんやタグなどを使うことでぱっと取り出すこともできます。書き込みもできます。これだけ「強い」道具である紙に電子データが勝つのは、実は簡単なことではありません。

大窪先生が記録を電子データにしていながら、弁護革命以前はやはり紙で仕事をされていたというのは、電子ファイルの生産性に限界があったからではないかと思います。
弁護革命を導入されたことで、紙の事件記録でやっていたことを十分に代替できるようになり、むしろ検索性などの点で、紙以上のことができるようになったという意義が読み取れるのではないかと思います。
セキュリティの点も聞いてみたかった点の1つです。
弁護士は、依頼者や第三者の秘密を扱う職業ですので、セキュリティは非常に重要です。ツールを選ぶときも、セキュリティのことは無視できません。

弁護革命は、ソフトウェア型のサービスになっています。
弁護士が扱うデータをクラウドサービスが継続的に預かるというのは、リスクも十分に考える必要があり、預ける側も慎重になる部分です。事務所のサーバーこそ最も信用できるという考え方だってあります。
ですので弁護革命は、データを預かるのではなく、ユーザー自身が信頼するストレージを使ってもらうという方針を採りました。

大窪先生にセキュリティについてうかがってみると、「弁護革命はデータを預からないので、セキュリティリスクが小さい」というお答えでした。
弁護革命がデータを預からない点が、セキュリティ面での利用しやすさに一定程度つながっているのではないかと思います。
大窪先生は、事件数が70件ほどおありで、民事も刑事もインターネット関係の事件もされているということでした。その業務の中で、「基本的にほぼ全ての事件を弁護革命で扱っている」とのお話でした。

それだけ多様で、量も多い事件をされる中で、1年以上弁護革命が安定してお役に立てたというのは、大変嬉しく思うと同時に、責任の重さも感じたところです。

弁護士の仕事道具としての良さを更に磨いていきたいと思います。

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